幼稚園の概要

「馬込文士村」と呼ばれ、大正から昭和の始めにかけ、多くの文人たちが住んでいた静かな住宅地にサムエル幼稚園はあります。遊び場は大きく分け3ヵ所あり、南側のお庭は砂場と遊具がある「遊園」。ドロンコ遊びで大騒ぎもします。北側の「パンダのお庭」は、みんなが集まれる遊び場と、子どもたちが大好きな虫(バッタなど)、時にはカエルも出てくる草地に分かれています。ここは、毎年子どもたちと一緒に開墾する畑もあり季節の野菜や花を育てたりします。その収穫物を皆で食べるのも、子どもたちの楽しみのひとつです。それが食育に繋がります。園舎の「屋上」は見晴らしの良い場(丘の上にある為)。四季の風を感じ走り回り、時にはピクニックごっこと称しお弁当を食べることもあります。

幼稚園教育要領の総則に次のような意味の文章が示されています。 『幼児の自発的な活動としての遊びは、心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習であることを考慮して、遊びを通した指導を中心として、第2章に示すねらい(健康、人間関係、環境、言葉、表現)が、総合的に達成されるようにすること』。 私たちは、この「総合的な遊び」が幼児期に最も適切な学びであると考え、「遊びとは何か」を常に模索し保育をデザインしています。

その時々、子どもたちはどんな遊びに興味をもっているかを様々な方法で探り、子どもたちが夢中になるであろう「遊び」を検討し「テーマ」を設け、子どもたちに提案します。子どもたちは、イメージを膨らませながら多様な遊びを(領域の総合化)展開します。 この「遊び」は、子どもたちの興味が絶えるまで続けます。継続は、知的な興味に繋がり遊びが深まります。最も大切なことは、子どもたち自身で「考えること」。考えるための材料(資料)や情報をシャワーのように降り注ぐのが教師の大切な役目です。また 記録も大切にし、常にそれを検討し次の実践に生かすよう努力します。子ども、保護者、教師、これら相互の会話を重視し、この三者が一体(三位一体)となって子どもたちの成長を育むのが私たちの理念です。尚、この教育は、世界で注目されている北イタリアのレッジョ・エミリヤ市が行っている幼児学校の教育哲学に基づいた実践も参考にしています。

サムエル幼稚園は、上記の「考え方」をベースに、本園に相応しい教育内容を工夫し実践しています。昔の子どもたちは、年齢の垣根を越え彼ら自身が切磋琢磨して「生きる力」を学んでいました。更に家庭と地域の基礎がしっかりしていましたから、幼児の人格形成に何の心配もありませんでした。しかし、今は、この基盤が崩壊しています。サムエル幼稚園は、この基盤を取り戻す為に、年長・年中児を縦割りにして兄弟保育と名称し実践しています。この異年齢保育から競争意識の高い年長児が、年中児を労って助けよう教えようとする気持ちが顕著に現れ、そこから年長児としての学びも成長します。一方、年中児は、年長児の活動を近くで模倣でき学びの範囲が広まる、などの結果が現れています。そしてその姿を見ている年少児は大きな刺激を得ます。自由遊びでは、3学年が一緒になって、お店屋さんごっこ、だるまさんころんだ、はないちもんめ…で遊んでいる姿は遊びが伝承され昔の「地域遊びの文化」そのものです。以上のことから、年長・年中児兄弟保育の3クラスと年少児2クラスで進めています。5クラスが兄弟のような、そしてそれを見守って下さる保護者と教師が大きな家族のような幼稚園でありたい。小規模園だから出来ることだと思っています。

サムエル幼稚園への入園をお考えの方へ

入園案内